本の概要
題名 :『金持ち父さん貧乏父さん』
著者 :ロバート・キヨサキ/シャロン・レクター
発行所:筑摩書房
発行年:2000年11月09日
定価 :1600円+税
作者について
・1947年4月8日生まれ
・47歳でビジネス界を引退
・本書は全世界で51ヶ国語に翻訳され、109カ国で紹介されるほど人気
・2012年に自分の会社が父さんするが、その後もオンラインセミナーを配信したりなど活躍
この本の主な登場人物は著者のロバート・キヨサキと父親の貧乏父さん。
そして友達のマイクの父親である金持ち父さんの計4人。
貧乏父さんと金持ち父さんは考え方や教えが違う。
著者とマイクは金持ち父さんからお金について学ぶお話。
必読ポイント①金持ち父さんと貧乏父さんの意見の違い
◯貧乏父さん(一流大学などで高い教育を受けた)
・金への執着は悪への根源だ
・金持ちはお金に困っている人を助けるためにもっと税金を払うべきだ
・それを買うためのお金はない
・家は資産
・一生懸命勉強しろ、そしたら良い会社に入れるから
◯金持ち父さん(ハイスクールすら卒業していない)
・金がないことこそが悪の根源だ
・税金は生産するものを罰し、生産しないものに褒美をくれてやるためのものだ
・どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるか考えろ
・家は負債
・一生懸命勉強しろ、そしたら良い会社を買えるから
どちらも勤勉でよく働き、人に対する影響力も大きい人。しかし、お金や社会に対する考え方はまったく異なっている。
必読ポイント:教え①金持ちはお金のためには働かない
・本書で言う金持ちの定義は「今ある仕事を1年間休んでも問題ない人」
・中流以下の人間はお金のために働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる。
・多くの人は時給で時間を使ってお金を稼ぐが、時間は有限なので限界がある。金持ちは自分がその場にいなくてもお金を作り出す仕組みを作る。
・学校ではお金のために働くことしか教えられない。なので多くの人がお金を働かせることを知らない。
必読ポイント:教え②お金の流れの読み方を学ぶ
・お金持ちになりたければ、お金について学ぶ必要がある。
→ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書きの能力)を学ぶ。
・資産は負債の違いを知り、資産を買わなければいけない。
「資産」:ポケットにお金を入れてくれる
「負債」:ポケットからお金を取っていく
・多くの人がお金に困っているのは、資産と負債の違いが分からずに負債を買ってしまっているから。(例:持ち家)
・多くの人は他人のため(株主)、政府のため(税金)、銀行のため(ローン)に働いている。自分のために働こう(自分のビジネスを持とう)。
・資産からのキャッシュフローが支出よりも多くなった時点で、給料に依存することがなくなる。また余剰分を再投資すればますますお金持ちになる。
必読ポイント:教え③自分のビジネスを持つ
・買った時点で大きく価値が減少してしまう消費財(例:新築・新車)ではなく、利益を産む本当の資産(例:株・債券・投資信託・収入を生む不動産・著作物・特許など)を買う。好きでなかったらきちんと世話ができないため、一番好きなものを選べば良い。
・支出を低く抑え、負債を減らし、確実な資産の基盤を築くように努める。
・今の仕事を続けながらその一方で自分のビジネスを持つことを考えるべき。
必読ポイント:教え④会社を作って節税する
・金持ちを優位な地位に立たせているのは「会社」という法的な組織が持つ力についての知識。「会社」が金持ちになる最大の秘訣。
・会社を持っている人のお金の流れは①稼ぐ②お金を使う③税金を払う
・会社で働いている人のお金の流れは①稼ぐ②税金を払う③お金を使う
・ファイナンシャルIQ(お金に関する知識)が基本的な土台
①会計力:ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書き能力)
→財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)を読んで理解できる能力
②投資力:投資を理解し、戦略を立てる力
→戦略と方式が必要・創造的な能力が必要
③市場の理解力:需要と供給の関係を理解し、チャンスを掴む力
→市場の動向を見て、最適な投資機会か判断する
④法律力:会計や会社に関する法律や国や自治体の法律に精通していること
→税の優遇や保護などに関する知識・長期的に見ると差は大きい
必読ポイント:教え⑤金持ちはお金を作り出す
・お金は実際には存在しないもの。みんなが同意して決めたもの。頭をうまく鍛えれば、全く何もないところからアイデアと「同意」だけでお金を作り出すことができる。
・自分がやっていることがわかっていれば、リスクを冒したとしてもそれはギャンブルではない。
・最大の財産は知識、知っていること。反対に最大のリスクは知らないこと。
必読ポイント:教え⑥お金のためではなく学ぶために働く
・いくら稼げるかではなく、何を学べるかで仕事を探す。
・長い目で見た時に教育はお金よりも価値がある。
・専門的な技術の中で最も大事なのは「セールス」と「マーケティング」つまり売る力。基本は他人と意思を疎通させる能力。
・人生で成功するのに必要不可欠なのは書く、話す、交渉するといったコミュニケーション能力
必読ポイント:実践①まず5つの障壁を乗り越えよう
・5つの障壁
①(お金を失うことに対する)恐怖心
②(悪いほうにばかり考えて)臆病になる
③(忙しいことを理由に)怠ける
④(自分への支払を後回しにする)悪い習慣
⑤(無知を隠すために)傲慢になる
必読ポイント:実践②スタートを切るための10のステップ
スタートを切るための10のステップ
①強い目的意識を持つ:精神の力
②毎日自分で道を選ぶ:選択する力
③友人を慎重に選ぶ:協力の力
④新しいやり方を次々と仕入れる:速習の力
⑤自分に対する支払いをまず済ませる:自制の力
⑥ブローカーにたっぷり払う:忠告の力
⑦元は必ず取り戻す:ただで何かを手に入れる力
⑧贅沢品は資産に買わせる:焦点を絞ることの力
⑨ヒーローを持つ:神話の力
⑩教えることで得る:与えることの力
必読ポイント:実践③具体的な行動を始めるためのヒント
具体的な行動を始めるためのヒント
・今やっていることをやめる
・新しいアイディアを探す
・自分がやりたいと思っていることをすでにやり遂げた人を見つける
・講座に出席する
・オファー(買付申込)をたくさんする
・ジョギング、ウォーキング、ドライブをする
・将来の価値を見極める
・株式をバーゲン(大暴落や反落)で買う
・適切な場所で探す
・買い手を見つけてから売り手を探す
・歴史から学ぶ
必読ポイント:エピローグ
・重要なのはお金に関する教育と知恵
・スタートは早ければ早いほどよい
・本を買ったりセミナーに出席する
・実際にお金の運用をしてみるのも良い
・はじめは小さい金額で良い
・安全に運用するのではなく、賢く運用すること
まとめ
今回は、ロバートキヨサキ著の『金持ち父さん貧乏父さん』について紹介させていただきました。
お金持ちになるためには、まずはお金について学ぶ必要がありますが、学校では教えてもらえません。自ら学ぶことでラットレースを抜け出したいですね。
学びを行動に移し、現実世界を変えていこう!
「金持ち父さん 貧乏父さん」日本オフィシャルサイトもあるみたいですよ!